一方 Rotasynの場合は ステーター側に 励磁
(Primary) と出力
(Sencondary)の 両方があり、一体物のローターを使っているため 励磁側と出力側は ローター上で 直接 結合出来ます。

従来のレゾルバーや 全てのトランスの様に、Rotasynも 励磁用に ACキャリアー 或は 基準信号
(励磁ともいう)が必要です。この基準信号の振幅は 二つの 出力へ 送られるために ローター角度の サインとコサインにより 変調されます。
全てのレゾルバーの 励磁 と 出力の 引出しの名称と電線の色は 慣例により 上図の様になっています。
どの様なトランスに於いても 出力で発生した電圧が 励磁コイルに伝えられます。 レゾルバーの場合 この伝えられる 電圧の数値は 変圧比 或は TR と呼ばれ 励磁コイルと出力コイルの 組合せの 最高値で規定されます。 工業用レゾルバーに取り、事実上の標準変圧比は0.5です。 という事は各々の出力から出される電圧は 基準信号の半分の振幅という事になります。

例えば基準電圧 V(R1-R2) をVR' と規定すると 出力コイルの電圧は次の式で得られます。
サイン 出力 : V(S2-S4)
≡ VS
= VR TR Sinθ
コサイン 出力 : V(S1-S3)
≡ VC
= VR TR Cosθ
θは上図にある ローターの機械的角度θです。
(左下へ)